上海みどころランキング かさこワールド


上海にみどころは少ない。歴史が中国の中では非常に浅いからだ。
今回、取材で上海に1週間近くいて思ったのは、上海旅行の一番の楽しみは「食べる」こと。
その次がショッピングかな。ブランドショッピングじゃなくって、中国ならではの買物という意味で。
観光という意味では非常に少ないし、たいしたことはないかもしれないが、
食べる楽しみ買う楽しみがある意味では、香港・ソウルに続く、若い女性受けする場所であることには間違いなさそうだ。

上海観光は、私の感想からいえば、ラスベガスと同じで、
3泊ぐらいで1度訪れるにはいいが、何度も訪れたい、1週間〜10日いたい場所かといわれればノーだ。

ということで、短い日程であまり無駄をしない観光をするために、
私が訪れた上海みどころスポットの独断によるランキング評価をつけましたので、観光の際のご参考にください。

※今回はガイドブック取材ではなかったので、みどころについて本音でこうして書かせていただきます。


上海といえばココ。欧米列強が中国支配の拠点とした租界地の中心地区ゆえに、
欧米風の古い建物が残っている。さらに川の向こうには、
21世紀、世界ナンバーワン都市になるであろう上海の新開発区としての、
浦東の近未来ビル群風景を眺めることができる。夜景も素晴らしい。
外灘 ★★★★★
 
世界の名だたる博物館・美術館をすっとばし見学してこなかった私が、
じっくり見ておもしろいと思えた数少ない博物館。
実にすごい。青銅器、古代彫塑、絵画、玉器、印鑑、家具など、
いろいろな種類の展示があるので、 どれかがつまらなくてもどれかに興味が持てるはず。
私はさまざまな仏の彫刻、塑像に見入られた。
ほんとすごいなと思った。人間と神との関わりを考えさせられる。おすすめスポットです。
上海博物館 ★★★★★
人民公園すぐそば。
3階にある2020年の上海都市予想模型がすごい。
いかに上海がすごいか、そしていかに上海が跛行的近代化
(物事の釣り合いがとれない状態で進行すること)を進めているかがわかる。
まさに上海は近未来世界の象徴であり、魔都と化す可能性が出てきたことを読み取れる。
上海城市規画展示館 ★★★★
日本人観光客も多いせいもあり、
店のスタッフは妙に日本人慣れしているところもあるが、
中国的雑多さと安い中国みやげが集まった、
ごちゃごちゃしたショッピング街としては実におもしろい。
南京東路や淮海中路の中途半端なデパートが集まるショッピング街より、
うんとこっちの方がおもしろい。
私は買物やみやげに興味はないが、そんな人でも楽しめる場所。
豫園商場 ★★★★★
確かにきれいな庭園ではあるが、すごくインパクトのあるものではない。
とにかく広いんだけど、似たような建物、庭がたくさんあって、
よほど歴史マニアか庭園マニアでない限り、じっくり見る必要はないだろう。
典型的な中国式庭園を軽くのぞくという意味で、
豫園付近のショッピングついでに見る程度で充分。
豫園 ★★
豫園すぐそばにある古い街並みが残る通りなのだが、非常に作り物っぽく、
通りが広いせいで、ショッピング街としてもそれほど魅力ではない。
ここにくるなら、豫園周辺の雑多なショッピング街の方がはるかにおもしろい。
上海老街 ★★
見て損はない、というか見るべきではあると思うし、
万人が楽しめるナイトスポットといったらこれぐらいしかない。
内容が毎日変わるのかはしらんが、
見にいった時のショーの内容ははっきりいって期待はずれだった。
それぞれそれなりにすごいんだけど、なんたって上海雑技団、
もっとすごいのがどんどん出てくるんだろうと期待していたが、
結局たいしたものはでてこなかった。
とはいえ、やはり話題のタネとしては欠かすことができないスポットであるので、
内容はいまいちだったが、見るべきものとして4ツ星評価とした。
上海雑技 ★★★★
ガイドブックなどでも特集が組まれるほど大々的に紹介されているスポット。
夜、この実に狭いエリアにあるバーやライブハウスに来たいならともかく、
昼間いってもほんとしょぼい。
せこいテーマパークのような作り物の古い街並みに辟易し、
高いだけでろくな店がないことでまた辟易する。
はっきりって夜の若者が遊ぶ場所としてはいいが、
観光客が昼間きてもちっとも楽しめないと私は太鼓判を押す。
新天地 ★
263mと350mのところに展望台があり、
上海の街並みを一望できるが、 自分の姿(東方明珠塔)がないので、
ここの展望台より金茂大夏の展望台の方がいい。
350mの展望台には別途50元の入場料が必要だが、たいしたことはなかった。
東方明珠塔 ★★★
88階、高さ420mという世界でもベスト5以内に入る高層ビル。
この最上階に展望台があり、ここから眺める市街の景色は素晴らしい。
東方明珠塔も見ることができるので、塔の展望台よりこっちの方がおすすめ。
またここから54階までビルの中央が吹き抜けになっている景色も見ることができ、
これがすごい!
金茂大夏展望台 ★★★★★
浦東側から外灘を眺められるスポット。夜景がおすすめ。
浜江大道 ★★★
外灘と浦東をつなぐ観光地下ゴンドラ。
テーマパークのアトラクション的ちゃっちさなので、
見所というより移動手段としての価値あり。
外灘観光●道 ★★★
寺はここだけ訪れれば充分か。
でも興味がない人がわざわざ訪れる場所ではない。
ただ、ここに熱心に祈りにくる人々の姿はぜひ見てみたい。
どんな国にもどんな人にも、方法や宗教は違えど、
「神に祈る」という行為は人類共通のものなんだなということを感じることができる。
その名の通り、玉仏像で有名な寺。
玉仏寺 ★★★
そんなにすごい寺ではない。
なにかのついでに立ち寄る程度か。
静安寺 ★★
40mの塔があることで有名だが、塔はそんなにたいしたことはない。
他のスポットと離れていることもあり、わざわざくる必要はないか。
龍華寺 ★★
孔子を奉った場所だったか、ここ自体はたいしたことはないが、結構広い。
ただここ周辺に、古い街並みが残っていて、高層ビルが立つ上海にあって、
昔ながらの生活をしている姿をみることができるという意味ではぜひ訪れたい。
文廟裏にある書籍市場周辺が特におすすめだ。
文廟 ★★★
新天地なんかくるんだったらよっぽどもこっちの方がいいが、
やはりここも作り物っぽさはぬぐえない。
それでも茶館や喫茶店が多いので、夜ではなく昼、観光として楽しめる場所としてはよい。
多倫路文化名人街 ★★★
中国人には非常に水族館が人気がある。
昔の日本がそうだったように、デートスポット、ファミリースポットなのだろうか。
それにしても入場料110元(約1500円)はあまりに高く、それほどたいしたことはない。
日本人観光客がわざわざくる場所ではない。
上海海洋水族館 ★
パンダがいるとのことだが、奥まった場所に1匹パンダらしきものがいるかいないか、
といった具合にしか見えなかったし、昼間はほとんどの動物が寝ていてやる気がない。
もしパンダが見れたとしても、さびれた遊園地的雰囲気で、
わざわざ日本人観光客がくる場所ではない。
上海動物園 ★
地元のスポットであって、こんなところをガイドブックに載せる神経が信じられない。
日本人観光客が訪れる意味が見出せない。
上海植物園 ★