雲南・大理 かさこワールド

大理名物料理レストランは大理古城にたくさんある。
だいたい左の写真のような店構えである。
まず店先に野菜をはじめとして魚などばばっと並んでいる。
そんでもって看板メニューがある。
ムチャクチャ高い店はまずないといっていいので、
適当に店に入っても値段の心配はない。

名物料理の代表は看板にでかでかと掲げられた「砂鍋魚」をはじめとし、
大理にある大きな湖で獲れた魚料理が中心だ。
それ以外は日本人にも馴染みのある中華料理メニューだ。

魚料理は内陸の地にあって貴重なのか、名物だからなのか、
わりに高く1品15〜20元(220〜300円)ぐらいする。
その他の一般的な中華料理はだいたい1品10元(150円)ぐらい。
ビールは瓶で頼んでも5元(75円)ぐらいなもんだから、
たらふく贅沢に食べてもまあ1人当たり30元(450円)もあれば十分だろうが、
まずそんなにかかることは稀だろう。

一部の店ではカエルが店先においてあったりして調理するようだが、
ゲテモノは少なく、基本的に中華料理なので、
どこに入ってもそれほど抵抗なく、おいしく料理を食べれると思う。

ただし世界では珍しくマクドナルドに汚染されていない場所なので、
ハンバーガーとかピザとか西洋料理を食べるとなると、
大理古城きっての繁華街(といっても30mほど)の洋人街に行けばあるのだが、
下記にも説明する通り、まず間違いなくまずいので、
まずくて高い西洋料理より、店は汚いかもしれないが、
中華料理店に入った方が安くてうまくて量が多いので、
毎日でも中華料理店に行くといいだろう。

毎日中華は飽きるという方は、ラーメンとかショウロンポーとか屋台で売られているへんなものとかで、変化をつけるとよい。


<大理名物>
左の写真が、大理名物、砂鍋魚。
大概どのレストランにもある。
20〜30元(300〜450円)。
見ての通り鍋料理で、魚がまるまる一匹入っている。
魚は身を食べるというよりだしに使われている感じで、
魚以外の野菜を食べるのが中心。
さっぱり味で日本の寄せ鍋のようで食べやすい。
スープの代わりに頼むとよいだろう。

右の写真が、大理の湖で獲れた焼き魚。
店に水槽があって、生きた魚を水槽から料理人がひょいっとつかんで調理してくれる。
1匹10〜15元(150〜220円)程度。
普段、魚をあまり食べない私でさえも、白身魚のふんわりした身がおいしく感じられた。
肉料理がどうしても多くなってしまう中華料理にあって、うれしいメニューだ。

<朝食>
朝食はなんといってもショーロンポーがうまい!
といっても上海の時のように、
ショーロンポーがある店が少ない。
やっとみつけたこの店。朝は大変賑わっていた。

1せいろ8個入ってたったの2元(30円)!
これぞ中国旅行の醍醐味です。
ホテルで朝食ついているところはまずないし、
また万が一ついていたとしても、
たった30円でこんなおいしいものが食えるのだから、
ホテルで朝食を食べる必要はまったくないのである。










ちなみにショーロンポー屋を見つける前に、食べて失敗した朝食。
左は薄味ラーメン。2.5元(35円)。
大理料理レストランに入って店員に勧められるままこれを食べた。
まずくはないのだが、あっさりしていてほとんど味がない。
中国人はよく朝からラーメンを食べている。
ちなみに朝食はメニュー表がないところが多いので指差しになる。

右はチベタンカフェの西洋式ブレックファースト10元(150円)。
チベタンカフェはバックパッカーご用達のありがたい店で、
レストラン利用者はインターネット無料で日本語入力できるパソコンもあり、
おいしいコーヒーもあり、大変重宝したのだが、
残念ながら西洋料理はやはり中国。おいしくない。
上のまずい朝食に10元出すならやはりショーロンポー2元だろう。

<一般的な昼食・夕食>
左と右の写真はまったく別の店で撮ったものだけど、
見ての通り、似たり寄ったりの料理が出てくる。
一般的な中華料理の店で、だいたい1品7〜10元(100〜150円)で食べられる。
チンジャオロース、麻婆豆腐、
トマトと玉子の炒め物、ホイコーロー、
木耳と肉の炒め物、野菜の炒め物などなど、
1.5人前ぐらいの1皿がこの値段で食べられる。

この手の料理は「ツァイタン(メニュー)」を持ってきてもらい、
漢字を見れば日本人なら言葉ができなくても簡単に頼める。
ごはんはミーファン、チャーハンはチャオファン。
ごはんメニューはメニューには載っていない場合が多いので、
言葉を覚えておいた方がいい。
ただチャーハンの場合にはいろんな種類があり、
チャオファンといった後、必ず「何のチャオファンにするのか」と聞かれて、
困ったのだが、蚤炒飯(タンチャオファン)といえば、玉子チャーハンが出てくる。

料理2品、チャーハン1つ、スープ1つ頼んで、
20〜30元(300〜450円)程度で2人分ぐらいになる。


<その他の中華料理>
左写真:スープはタンという。油ぎった中華が多いので頼むとよい。
1つ頼むと2〜3人前はあるでかい椀に出てきて5元(75円)ぐらい。

中写真:これぞ、東北水餃子。スイジャー。
中国東北地方では水餃子チェーン店があるほどで、
水餃子を主食につまみを食べるというスタイルで食事を済ますのだが、
これが実においしくって、私は東北取材中は水餃子ばかり食べていた。

ただ他の地方にはなかなかおいしい水餃子がない。
大理に「東北水餃」の文字をみつけて注文した。
20個ぐらい入った水餃子が10元(150円)。
本場で食べた水餃子の感動はなかったが、十分おいしかった。
右写真:中華料理に飽きたらラーメン(面)を頼もう。
どこにでもラーメンはある。
ちなみに中国では麺と書かずに面と書く。
1杯3〜5元(45〜75円)ぐらいだ。
ちなみにこの写真は刀削面。


というわけで中華は大変おいしくて安い。
中国で西洋料理を頼むと大変悲惨になるというのが上記の例。
見ての通りまずそうで、そしてまずくて、そんでもって高い。
ピザやパスタなんか30元(450円)ぐらいしたんじゃないかな。
大理の洋人街では西洋料理が食べられる。
チベタンカフェでは洋人街より半分ぐらいの値段で量も多い西洋料理が食べれるが、
やはりおいしくはなかった。

中国では絶対中華を食べるべきだろう。