タイ旅行記 タイ目次 かさこワールド

・アユタヤの遺跡はすごい!






ゴールデンウイークの5/2〜6まで、
タイのアユタヤおよびバンコクに行ってきたんだけど、
とにかくアユタヤが想像以上に良かった!
10年前にほんの1〜2時間だけ観光したことがあり、
その時の印象がすごく良かったので、
今回じっくり観光したいと思い、
アユタヤを旅行地に選んだんだけど、
いやー、ほんと素晴らしかった!

世界遺産にもなっているアユタヤの遺跡は、
わずか約4km四方の島とその周辺に集中してあるので、
丸1日あれば十分だろうと思っていたんだけど、
遺跡の素晴らしさと、数の多さと、
案外1つ1つの遺跡が広かったこともあって、
丸2日、朝から晩まで自転車を借りて見てまわったけど、
それでも足りないぐらいだった。
とにかくそのぐらい、見惚れてしまう遺跡が多くて、
ぜひおすすめしたい旅行場所です。

●かさこおすすめのアユタヤ遺跡
とにかくアユタヤは遺跡が多くて、
私も丸2日間、遺跡巡りをしたけど、
全部を見て回ったわけではない。
私が訪れた遺跡の中で、特におすすめなものを紹介します。

・ワット・チャイワッタナーラーム



ここすごい!アンコールワットのような、壮観な遺跡!
地球の歩き方にはへぼい写真しかなくて、
しかも島の外のややはずれにあるので、
行くつもりはなかったんだけど、
ホテルでこの遺跡の写真を見てその素晴らしさに驚き、
行ってみることにした。
リバークルーズで訪れてくれるだけど、
翌日も自転車で街の中心地から約40分かけて行った。
でもほんとここすごい。
アユタヤの遺跡にこんな場所があったなんて知らず、
日本のガイドブックはもっときちんと紹介すべきだろうな。

・ワット・ヤイ・チャイ・モンコン



こちらも島内ではなくややはずれだけど、
駅から自転車で約20分ぐらいの場所。
島内ではないのでパスしてしまいがちだけど、
ここもすごくいいのでぜひ訪れてほしい。

高さ60メートルの仏塔とその両脇に巨大仏像が2つ。
さらに仏塔を取り囲むように無数の仏像がある。

・ワット・プッタイスワン



こちらも島内ではなく、そのせいか、
地球の歩き方には地図に名前があるだけで、
まったく紹介がない場所だけど、いいところ。
リバークルーズで訪れる。
仏塔を取り囲む仏像群と、
裏庭らしき場所にある寝ている仏像がおすすめ。

<外せない定番スポット>
・ワット・プラ・シー・サンペット



3つの仏塔が並ぶ壮麗な場所。

・ワット・マハータート



ここに有名な木の根に埋まった頭部のみの仏像がある。
そこだけでなくかなり広い遺跡なのでおもしろい。

・ワット・ロカヤスタ



こちらもかの有名な寝ている仏像があるところ。
仏像の長さはなんと28メートル!

・ワット・ラーチャブラナ



他の遺跡に比べてかなり広く、かつ仏塔の中ぐらいまで登れる。

私はすべてのアユタヤの遺跡を訪れたわけではないので、
これ以外にもいい場所があるかもしれません。
日本のガイドブックは全部をきちんと紹介しきれてないので、
ガイドブック以外で情報集めしていくとよいと思います。

・アユタヤ遺跡写真

・アユタヤ町写真

私が観光名所でいいと思う最低条件は、
そこの観光名所の歴史やウンチクを知らなくても、
ただ目の前に見てすごいと思えること。
みなさんもそうだと思うけど、
別に遺跡の専門家でもなければ、歴史の研究家でもないわけで、
旅行して歴史の勉強をすることが第一の目的ではないはず。
エジプトのピラミッドでもグランドキャニオンでもそうだけど、
そこの歴史を知る前に、ただその風景を目の前にしただけで、
「すげぇ!」と思える興奮というか感動がまずある。
だからおもしろいと思えるんだろうし、
写真やテレビで見るだけでなく、
わざわざその場所に行ってみたいと思う。

アユタヤ遺跡は見ただけで「すごい」と思える感動がある。
見た目の美しさだったり素晴らしさだったりすごさだったりするので、
その良さを言葉で表わすことができないので、
写真をいっぱい撮ってきたんだけど、
いやー、ほんとすごかった。
あちこち破壊されてしまった完璧な建造物ではないにもかかわらず、
いやだからこそ逆に想像力がかきたてられるのかもしれないけど、
こんな立派でスケールのでかい建物が、
何百年も前にこの場所にいっぱいあったということだけでもすごい。

それがいくつもいくつも残っていて、
遺跡を巡るためにすげぇーなと見とれていた。
遺跡のすごさは文章ではなく写真で見ていただくとして、
アユタヤの旅行情報についてふれたい。

●セブンイレブンもあって町は栄えているので便利
行って一番驚いたのが、遺跡周辺は結構町が発展していたこと。
なんと遺跡のすぐそばにセブンイレブンが何軒もある!
KFC(ケンタッキー)もあり、TSUTAYAまであり、
もうちょっと新市街に行けばTOYOTAのショールームまである。
遺跡しかない田舎町と思っていたのだが、
想像以上に栄えていたのにびっくりした。

それが旅行する上で非常に良かった。
遺跡のそばにコンビニとかあったら、
景観を損ない、雰囲気ぶち壊しじゃないかと思うのが普通なんだけど、
アユタヤはそうした心配は感じさせなかった。
とにかくタイは暑いんで、水分補給するのに、
近くにコンビニがあるのは非常にありがたかったし、
ホテルに帰ってからの飲み物にも困らなかった。

●バンコクからとにかく近い!
こんなにすごい遺跡群があると、
日本から相当アクセスが悪く、
かなり辺鄙な場所に行かなくちゃいけないのが普通だけど、
アユタヤは非常にアクセスがいい。
タイの首都バンコクからバスでも電車でも1時間半と非常に近く、行きやすい。
なんとタクシーで行っても2000バーツ(約8000円)ぐらいで行けてしまう距離。
バンコクから近いゆえ、バンコクからアユタヤ日帰りツアーとかあるけど、
アユタヤ日帰りなんてもったいなく、
むしろ旅行中はアユタヤを宿泊拠点にして、
バンコクに日帰り観光してアユタヤに戻ってくるぐらいでもいいぐらい。
首都から時間をかけずに行ける場所にあるというのは、
非常に旅行しやすい。

●体力があればぜひ自転車観光
アユタヤの遺跡は主要なものだけでも10〜20ぐらいはあるけど、
そのすべてがほぼ4km四方の島内にある。
かつ島は平地なので自転車観光するのに最適!
自転車はゲストハウス街や駅周辺で借りられ、
私が借りたのは1日50バーツ(約200円)。

自転車観光の良さは、
・徒歩よりはるかに移動距離が広がる
・気に入った場所でいつでも立ち止まれる
・自分のペースで好きなところに好きなだけいれる
といったところ。
ただタイはものすごく暑いので、
体力や暑さに弱い人は残念ながら、
自転車はやめた方がいいかもしれない。
また雨期に旅行する人には雨宿りする場所がないので、
その点を考慮に入れた方がいい。
そうしたことが問題なければ、
ぜひ自転車観光をおすすめします。

●リバークルーズがおすすめ!
そしてもう1つ、観光手段に組み込むとよいのが、
島内を囲む川を船で行くクルーズツアー。
別に日本で申し込む必要もなく、
パッケージツアーである必要もなく、
現地のゲストハウスや旅行会社でいつでもすぐに申し込める。
私が参加したのは夕方16時頃から2時間程度、
川を船で行きながら、3ヵ所、遺跡を巡るツアーなんだけど、
自転車ではちょっと行きにくい場所も、
このツアーで行けるというメリットと、
川を船で行くこと自体がすでにおもしろいということもあって、
ぜひアユタヤに行ったらリバークルーズを利用するといいと思います。

私が利用したツアーは1人200バーツ(約800円)。
そんでもってツアーは18時過ぎに、
屋台街の出ているナイトマーケットで降ろしてくれるので、
それもまたちょうどいい。

●微妙だけど象に乗れる!
アユタヤでは象に乗れる!
遺跡が集まった中心地にあり、
25分、遺跡周辺を歩くので1人500バーツ(約2000円)とやや割高なのと、
象を歩くコースが普通の車も走る道路で、
遺跡が見えるのが1ヵ所しかないので、
景色的にあまりたいしたことはないのと、
自分が象に乗っていてもその姿が見えないので、
象に乗っている実感がわかないといった、
ややデメリットも多いんだけど、
それでもやっぱりせっかくだから象に乗ってみたい、
という人は当日予約なしで乗れるので、
記念に乗ってみるといい。

・完全に観光地化されたタイ水上マーケットは微妙





バンコクからの半日ツアーで人気のタイの水上マーケット。
写真を見ていただければわかると思うけど、なんかすごい!
小舟にいっぱい野菜や果物積んで、
それが行き交う水上市場って異国情緒たっぷりで、実におもしろそうなのだ。

水上マーケット写真

確かに実際に行ってみると、“絵”にはなるのだが、
ただ残念ながら完全に観光地化されている。
私だけでなくバックパッカーでもない妻すらも、
「昨日行ったマハーチャイ市場の方がよかった」
と感想をもらしたぐらい。

水上マーケットとマハーチャイ市場の大きな違いは、
生活に必要な市場かどうかということ。
水上マーケットは観光客のために作った。
だから「嘘」が多い。
しかしマハーチャイ市場は観光地ではない。
だからそこに本物の市場としての活気がある。
それが「おもしろい」「おもしろくない」の違いなんだろう。

実はちょっと嫌な予感はしていた。
タイの水上マーケットに関しては、地球の歩き方にちゃんと、
「観光客誘致のために政府が開発した」
「ほとんど観光客向け商船ばかり」と書いてあったからだ。
なので行くのを迷ったんだけど、
ガイドブックの写真を見る限り、
とても観光地化されているような場所とは思えなかったので、
行ってみることにした。

確かにちゃんとできている。
見る限り嘘っぽさはぜんぜんない。
そういう意味では観光地化されたテーマパークではなく、
しっかり市場的雰囲気を再現していることに間違いはない。

悲惨なのは船に乗った時。
水上マーケットゆえ、船で見て回りたいわけです。
そこで船に乗る。
写真だとよくわからないかもしれないが、
観光客向けのみやげ店がずらっと並んでいて、
ご丁寧に一店一店丁寧に立ち寄っていくわけです。
しょうもない仏像なんていらないんだけど、きっちり立ち寄ってくる。
船に乗った何人かの観光客がいらないとわかると次の店に行く。
35度近い暑さの中、30分間こんな調子で、
船という逃げられない場所で、
みやげ店強制ツアーに参加せざるを得なくなる。
これ地獄ですよ。

だから船で帽子打っている店があったり、
果物やジュースを売っている店がある。
つまり完全に観光客のための観光客向け店が、
いっぱいそこにあるわけです。

そして船に乗ってもほんとガイドブックご指摘の通り、
次から次へと船に乗っているのは観光客ばかり。
観光客が写らないよう撮るのが結構大変なのだ。

もちろんそういう「嘘もの」の市場でも、
逆にいえばそれが今のタイの「リアル」なわけで、
観光客向け商売の人のために麺を売っている船があったりして、
驚くべきことだけど、ビニール袋に入れてラーメンみたいなものを、
テイクアウトしていく、そんな「地元らしさ」を見れることは見れる。

ただこの水上マーケットが遠い。
バンコクから80kmも離れている。
だからみんなツアーで参加するんだけど、
移動時間が往復2時間、現地にいるのは1時間、
あとは1箇所、ココナッツファームだとか、
みやげ店的スポットに寄るわけです。
だからある意味、すごい時間がもったいない。

ちなみにこの水上マーケット半日ツアー。
HISや日本語対応の旅行会社だと800バーツ(約3200円)もする。
私はホテルの英語対応の旅行会社に申し込んだら、
中身はほとんと同じでたった300バーツ!(約1200円)。
英語ツアーは市場で船に乗る人は別料金で150バーツとられるけど、
それでも日本語ツアーより半値近く安い。
しかも上記の通り、船に乗ると炎天下みやげ店めぐりツアーなだけなので、
とらずに水路の脇から眺めて写真を撮ったり見学するのでも十分なのだ。

というわけで、多くの人がバンコクに行ったら参加したいと思う、
この水上マーケットツアーだけど、
ちょっと微妙な中身なので、あまり過度な期待はしない方がいい。
確かに旅行慣れしてない人で、
本物の現地の市場に入るのに抵抗ある人にとっては、
市場の雰囲気だけを味わえるお手軽なツアーだけど、
完全な観光客向け市場であることは頭に入れておきたい。

もしよかったら水上マーケットなんかではなく、
マハーチャイの駅市場に行ってみることをおすすめする。
こっちの方がはるかにすごいんで。

・駅が市場!バンコク穴場スポット・マハーチャイ







なんと駅のホームまで市場が侵食している場所が、
バンコクから車または電車で1時間の場所にある。
マハーチャイという港町だ。

港町なので新鮮な海産物を中心に、
駅前に密集して市場があるんだけど、
駅のホームにまで市場の店がずらりと立ち並んでいる!
活気ある市場でアジアの熱気を感じられる、
超おすすめの旅行場所だ。

電車ならバンコクのウォンウィエンヤイ駅から終点マハーチャイ駅下車。
バンコクからタクシーで行っても250バーツ(約1000円)程度で、
40分〜1時間程度で着ける場所。
こんなおもしろい場所なのに、地球の歩き方には載っていない。
ここを紹介してくれた実にいい本が、
「タイ散歩」(イカロス出版・藤井伸二著)。
バンコクの定番コースから意外な穴場スポットまで含めた、
22のコース仕立て紹介で実にいい本!

この本に載っていたマハーチャイの駅市場の写真を見て、
「これは絶対おもしろいに違いない!」
と思っていってみたらやはりおもしろかった。
おもしろいのは、観光地化されていない、
地元の人が利用しているほんまものの市場だから。
バンコク日帰りツアーで定番といえば、
水上マーケットがあるんだけど、
完全に観光地化され、みやげものしか売っていない、
あんな水上市場よりはるかにおもしろい!

ぜひバンコクに行ったら半日使って、
このマハーチャイに行ってみるといいと思います。
さらにここから渡し船に乗ってター・チャムロという街にも行けるので、
とってもいい観光コースです。

マハーチャイ市場写真



マハーチャイ対岸の町写真


・寝る仏、キンピカ寺院〜バンコク有名3寺院写真



仏教寺院を観光するというと、
なんだか地味な印象があるかもしれないが、
それは日本の寺を想像するからだろう。
バンコクにある超有名な観光スポットにもなっている、
3つの寺院を訪れたんだけど、ほんとすごい!
何がすごいって、柔軟な発想さが。



仏様を寝させてしまうというのはすごい。
しかもその大きさが半端ない。
高さ15m、長さはなんと46m!
仏様のはじからはじまで50m走ができてしまうほど、なが〜い仏像なのだ。
これがかの有名なワット・ポー。



そしてタイで最も格式高いといわれる王室寺院、
ワットプラケオなのだが、
まあ無秩序というかきらびやかというか豪華というか、
日本でこんな寺つくったら不謹慎といわれそうなぐらい、
無秩序にいろんな仏塔やら仏像やら装飾やらを組み合わせ、
ぐちょぐちょに混在させている。
仏教寺院なのかヒンズー寺院なのか、
はたまたイスラム寺院なのか、
なんでもかんでもごった煮したこの寺院の見事さといったら、ほんとすごい。
感心してしまった。



そしてもう1つが三島由紀夫の小説の題材にもなったという、
通称暁の寺、ワット・アルン。
こちらは色は派手ではないけど、仏塔のきめ細かな装飾がすごい。
人やら皿やら花やら鬼やら象やら、
いろんな形のものがくっついて塔を形作っている。
このむちゃくちゃさもまるで子供のおもちゃのようでいて、
それが全体としては立派に見えるのだからこれまたすごい。

仏教とひとくくりでいうけれど、
国によってこんなにも寺の様式が違うというのが実におもしろい。

なんだろう、神様って所詮人間が作ったものなんだから、
(そんなこといったら怒られる宗教もあるかもしれないが)
いろんな国にいろんな神様のあり方があって、
いろんな祈り方があっていいんだろうなって思う。

タイ寺院のごった煮ぐあいをみると、
宗教間での争いがバカらしく思えてくる。

見たまえタイの寺院を。
なんでもありのごとく、ごっちゃになってるじゃないか。
人それぞれが信じるもの、それが神。
それでいいじゃないか。

なんともまあ日本人の発想にはない、
自由で無秩序な寺院装飾に、
暑さを忘れて見入っていた私だった。

ワットプラケオ写真  ワットアルン写真   ワットポー写真

・国王が幅をきかせる国〜バンコク写真


写真1枚目;王宮に国王が来るのを待ちわびるバンコクの人々
写真2枚目;町や道路のいたるところに国王の写真
タイは王国で、国王がいる。
日本にも天皇がいるので似たようなもんだけど、その影響力は格段に違う。
とにかくそこいら中にタイ国王の写真がある。

5/5は国王即位記念日。
たまたま王宮を訪れるとすごい人だかり。
ちょうど国王が来るところだという。
せっかくなのでその場に居合わせた。
国王が見えたのはほんの一瞬。
だけど待ちわびた人々は歓喜の声をあげていた。

政治家、軍人、官僚、企業とはまた別に、王様という権威が存在し、
生活のあちこちに王様への敬意というのがしみ込んでいるのは、
いい意味では非常に治安のよさにつながっていると感じた。
しかしその反面、王様への無条件への服従というのは諸刃の剣で、
町のあちこちにまで、
写真を飾って敬意を強制させるのは、
ひとつ間違えればかなり非民主的なことだよなと。

タイの国情に詳しいわけではないのでわからないんだけど、
とにかく2〜3日、町を歩いただけで、
国王の写真を嫌というほど見せられると、
王様が幅をきかせていることだけはわかった。

タイは生活のすみずみに仏教と王様が息づいていて、
その2つの要因から「微笑みの国」といわれるように、
穏やかな社会雰囲気が定着しているのかなという気もする。
そういう意味では特殊な国だなと。


追記:タイは国民に敬意を強制してないんじゃないか?
私もタイに旅行に行って感じたのは、
国民から敬意を表される国王の国って素晴らしいなと思ったのですが、
タイ関連の本やニュースを見ると、
そういう一面だけではないらしいです。

そもそもいかなる王室批判もタブーで不敬罪として捕まり、
映画館で国歌が流れる際、
起立しなかっただけで起訴されるといったこともあるようです。

今の国王は非常に良君のため、
こうした不敬罪で捕まった人を、
ことごとく恩赦しているみたいですけど、
今の国王は素晴らしくても代々素晴らしいかは、わからないですから・・・。
不敬罪なんてものがなくても国民が崇拝しているなら本物なんでしょうけど。



さて、バンコクといえばバックパッカーのたまり場でもある。
特に安いゲストハウス街といえばカオサン通りが有名。
アユタヤののんびりした遺跡の町に2泊した後、
バンコクのカオサン通りにきて、そのけばけばしさに驚いた!

圧倒的に欧米人ばかりが歩き、日本人旅行者もいて、
この通りだけが非常に特殊な空間。
タイであってタイではない場所。
そういえば中国の桂林からちょっといった町の洋人街もすごかったけど、
ここはほんとすごい。
世界中から集まるバックパッカーのたまり場なんだろうな。
夜遅くまでずんじゃか音が鳴り響いていた。
ま、そんな場所に泊まっていた方が、
旅行者にとっては何かと便利なんで、
私もこのカオサン通りのホテルに泊まったわけだけど。

バンコクの町写真
https://www.kasako.com/0805bangkok1.html

カオサン通り写真
https://www.kasako.com/0805thaikaofoto.html

・ムエタイ観戦記&写真アップ





タイの格闘技ムエタイ、すなわちいわゆるキックボクシング。
日本ではK-1をはじめとする最近の格闘ブームで、
プロレスでもボクシングでもないキック&ボクシングというスタイルは、
そう珍しくなくなったけど、
ぜひ本場の競技場で見てみたいと思って行ってみた。

・チケット高いけど行く価値あり
カオサンからトゥクトゥクで約10分ほど。
バンコクにあるラーチャダムヌーン・ボクシング・スタジアムで見た。
とにかく驚いたのがチケットの値段。
リングサイド2000バーツ(約8000円)、2階席1500バーツ(約6000円)、
一番安い3階席でも1000バーツ(約4000円)!
タイで旅行していて1000という単位で金を使うことって、滅多にないわけで、
中級ホテルの1泊分ぐらいにもなるこの高い値段、
というか日本円にしたってかなり高い値段に驚いた。
仕方がないので一番安い3階席に。

ところが!
3階席には金網がはってあって見にくいったらありゃしない。
これだったら2階席にすればよかったかなと思うが、
まあ地元の人は圧倒的に3階席が多いので、
その雰囲気を楽しむという意味ではよかった。

夜に開催されていて10試合ぐらい組まれている。
チケット買うと、英語表記もされている対戦表をくれる。
おもしろいのは、格闘技なんだけどすごい神聖なものらしく、
戦う前に両者が神に祈るようなくねくねしたダンスを踊ること。
どの試合もこの儀式は欠かせない。
格闘技だろうとこの礼儀正しさ。
タイらしいななんて思いながら見ていた。

はじめの試合はそうでもないが、中盤ぐらいになると、
3階席は地元の人で賑わうようになり、異様な盛り上がりをみせる。
賭けをしているからだ。

賭けをしなければこんなに盛り上がらないのかもしれないが、
金がかかっているとなると会場の雰囲気は実にすごくなる。
どちらかの選手がパンチやキックを決める度に、
会場全体に歓声・どよめきが湧き上がる。
これがなんかね、現地で見てるなってライブ感があってたまらない。

試合にもよるけど、見ていて気持ちがいいぐらい、
殴り合い、蹴り合いになり、
最後は敗者がタンカーで運ばれるような試合はほんとおもしろい。
ただ近年の日本のK-1のごとく、
お互い様子見ばかりしていて、
すぐにお互い抱き合ってしまってという、
沈滞試合も半分ぐらいある。

3階席の遠目から、金網にレンズを突っ込んで、
ケリやパンチが決まった瞬間を撮ってやるぞ!
なんてそんな見方をしていたせいか、
7-8試合、2時間半ぐらいぶっ通しで見入ってしまった。
1試合か2試合見ればもう十分かななんて思ったけど、
やっぱり格闘技の試合をライブで見れるっておもしろいんだな。
選手がわからなくてもどっちが優勢とか、
見ていてもわかるし。

かなり値段は高いので、必ず誰もが行くべきマストな名所ではないけれど、
格闘技に興味があればおもしろいと思うんで、
ぜひ夜、ボクシングスタジアムに繰り出してみてください。

ムエタイ写真

・タイの看板写真


その国の看板やポスターって、お国柄や時代背景を表わす鏡なんだよなーと思い、
海外に行っておもしろいもの発見したら撮影してます。

タイ看板写真