シャーロックホームズの部屋 かさこワールド

・序:シャーロックホームズの魅力
世界の名作、名探偵「シャーロックホームズの部屋」を設置しました!

シャーロックホームズというといわゆるシャーロキアン、
つまりは一部の専門家・オタクの間だけで楽しまれるものと思われるかもしれませんが、それはあまりにもったいない。
ホームズを楽しさをもっと多くの人に知ってほしい。
そんな想いがあってこの部屋を設置しました。

日本でホームズといえば、NHKで時々放送されています。
まずはその番組がビデオ化された全作品紹介からオープンさせます。
ビデオ化されていない作品や、作品全体の流れや背景などは随時更新していきます。

僕がホームズに惹かれる理由は何か?
一言で言うなら「既成概念にとらわれず、科学的論理的思考に基づいた観察力と推理力によって、
事実をありのままに見ていく姿とその徹底した哲学」にあります。

私たちが物を考えるときに、いろんな偏見だとか先入観だとかイメージだけでとらえて、
事の本質を見誤ることはなはだあります。
それが時には無実の者に罪をきせたり、判断を誤ってしまうことになるのです。
ホームズは私たちに正しい物の見方を教えてくれるのです。


マスコミが発達し、偏見と役立たず情報とイメージに彩られた現代社会に生きる私たちにとって、
物事の本質をとらえる方法をホームズは教えてくれます。
もちろんそれによって事件を見事に解決していく過程が、この物語のいうまでもない一番のおもしろいところですが、
単に名探偵の推理事件にとどまらない示唆的な内容が各所にちりばめられているからこそ、
この物語の魅力の奥深さがあるのでしょう。

ただ楽しいエンターテインメントもそれは大切である。
ただそこに一部消費的な使い捨てエンターテインメントではなく、
そこに何か人の考え方や生き方にヒントを与えてくれるような、
そういう要素があることによって、一回限りのお笑いショーではなく、
何度見てもおもしろい、真のエンターテインメントがあるのではないでしょうか。

ちなみに現在ではビデオに続き、DVDも発売された。
ぜひ一度見てみることをおすすめします。
なお、かさこさんに会う方は、ビデオを直接お貸しいたしますので、お声を掛けてください。

・シャーロックホームズの歴史

著者、アーサー・コナン・ドイル。(1859〜1930年)
スコットランド・エジンバラ生まれ。
ヴィクトリア朝時代のイギリスは、馬車や蒸気機関車が走り、ガス灯で、
身分制が色濃く残り、お金持ちの家では召使がいた。
そんな時代を舞台にして60もの事件を描いたのが、シャーロックホームズだ。

●実在したホームズのモデル
ホームズにはモデルとなった人がいた。
エジンバラ大学の診療所で講義をしていた外科医、ジョゼブ・ベル博士。
人並みはずれた観察力で患者の状態を一目見ただけで、職業や家族構成などすばすばと当てた。

●医者から作家へ
1887年「緋色の研究」でシャーロックホームズが誕生。
しかし歴史小説家になりたかったコナンドイルは、1889年歴史小説「マイカ・クラーク」を出版。
雑誌社からホームズの依頼を受け、1890年ホームズ第二作目となる「四人の署名」を発表。
小説を書きながら、ロンドンに眼科医を開業したが失敗。医者から作家に転向する。

●ホームズ暗殺計画
1891年〜1893年まで、ほぼ毎月のようにストランドという雑誌に連載。人気となる。
しかし当のコナンドイルは、探偵小説を見下し、歴史小説家を熱望。
ホームズ連載をやめるために破格の原稿料アップを要請したが、受け入られてしまって続けざるを得なかった。
歴史小説に時間を割くため、ホームズを殺してしまう物語を着々と書きあげる。

そしてついに1893年「最後の事件」によって、犯罪界のナポレオン「モリアーティ教授」を登場させ、
スイス・ラインバッハの滝でホームズを殺してしまう。
これには読者から猛反発を受ける。

●復活
1901年、ホームズが死ぬ前の物語として「パスカヴィル家の犬」を連載。大好評。
そこで最後の事件について「あれは実は滝に落ちてはいなかったんだ」として、
1903年「空家事件」で、ホームズを生き返らせた。
なんといっても復活して登場するシーンが最高。
ワトソンを失神させるほどの変装でびっくりさせるのは、いかにもホームズらしい。
1927年までホームズ物語を書き続けた。

●ホームズの観察力を実際に適用
1903年、真夜中、家畜が切り殺された「ジョージ・エダルジ冤罪事件」について、
疑われた容疑者は、新聞を斜めに持ってくっつくように見ていたことから、
彼が強度の乱視・近視であることを指摘し、真夜中に殺す事などできないと進言。
「エダルジの様子を5分観察しただけで、私は彼の無実を確信した」と、
実際の冤罪事件を見事に解決したドイル。

●矛盾
徹底した科学実証主義を貫くホームズだが、作者は心霊研究に没頭していた。
特に晩年になると、心霊術関係の本を10冊以上出版。
1916年には「死者との交信を信じる」と宣言。
第一次世界対戦で死を目の当たりにした影響からか。

●意外な作品

映画「ロストワールド」の原作ともなった作者でもある。
1911年、現代の南米で恐竜を発見するというSF小説「失われた世界」が、
ロストワールドの原作となった小説だ。

グラナダTV制作全23巻ビデオ作品概要


・全60事件簿

・コナン・ドイルの名作「失われた世界(ロストワールド)」

映画ジェラシックパークの続編「ロスト・ワールド」と同タイトルの本で、
しかもこの作者はなんとあのシャーロックホームズを書いたアーサーコナンドイルということに驚き、 手をとって読んだ。
実におもしろかった。
映画との内容における相関関係はよくわからないが、とにかく本はおもしろい!

どうしてもコナンドイルには「シャーロックホームズ」のイメージがつきまとってしまい、
彼は歴史小説や違ったものも書きたかったらしいのだが、
評価され、人気を得たのはやはりまぎれもないホームズ作品で、
ホームズ作品を書きたくなくなった彼は、ホームズを滝から落として殺してしまうんだけど、
人気に後押しされて、多くの読者から復活の要望がなされて、
致し方がなくホームズは復活させたというほどだ。

コナンドイルの他の歴史小説は読んだことはないが、
ホームズとはまったく違った冒険物語「ロスト・ワールド」は最高におもしろい。
ま、「そんな話ありっこないじゃん」的な見方をしてしまえば、何もかも終わりなんだけど、
現実世界から一歩踏み込んだところに思わぬ非日常世界があるというトリックは、
僕個人的には大変好きな物語で、しかももしかしたら本当にいるのかもしれないみたいな、
想像力をかきたたせてくれるからうれしい。

さてさてここからはネタばれになるので注意。
ようはアマゾンの奥地に、世界とは隔絶された断崖絶壁に囲まれた大地があり、
そこには絶滅したはずの恐竜が住んでいるという話。
それを誰も信じるわけもなく、バカにされた発見者の教授が、
証人をつれて探険に向うというストーリー。

恐竜が出てくるまでじらされることはなく、わりに簡単にその大地に入り込み、
そして恐竜を目にすることになる。
実は単にその「恐竜」だけで終わらないところがこの話のミソで、
その大地には頭脳を持った猿人やインディアンが住んでいることがわかる。
単に恐竜だけではなく、そういった存在が冒険の幅をよりおもしろくさせている。

ま、これ以上ストーリー説明をしてもしょうがない。
とにかく読んでみてほしい。
でもこの手の作品は大人になってからももちろんおもしろいだろうけど、
中高生ぐらいで読むのが本当は一番おもしろいのかもしれないな。
現実を知りすぎもせず、まだ見ぬ大地に冒険や浪漫を抱けるかもしれないから。
ま、今の日本の中高生に「冒険」なんて言葉は伝わらないのかもしれないけど。

もちろん、この作品に限らず、ホームズもおすすめだが、
ホームズは本でみるよりビデオで見るに限るな。