ミスチルアルバム未収録曲レビュー 2007.2.3 ミスチルトップ かさこワールド

ミスチル大ヒット曲でミスチルが好きになった人、
アルバムを購入して聞いている人など、
比較的、ミスチルファン歴が浅い人のために、
さらにミスチルが好きになる、シングルB面曲でかつアルバム未収録曲をご紹介します!

なんと!ここで紹介したアルバム未収録曲が2007/5/10「B-SIDE」として発売されます!!

●2006.11.15「しるし」のB面
・ひびき

とってもシンプルで聞き触りのいい、
ミスチル初期作品を原点にしながら、
今のミスチル風にアレンジした感じの曲。
それでいて詩がちょっぴりシリアルさがあって、
でも曲調からまったくそれを感じさせないそのバランス感覚がたまらない。
「しるし」のような王道バラードもいいけど、
久々に聞くミスチル初期風曲にはまった人もかなり多いはず。
はじめ聞いた時、真っ先に「my confidence song」を思い出しました。

・くるみ - for the Film - 幸福な食卓
シングル、アルバムに収録されたものとは違う、
ピアノ弾き語り風バージョン。
桜井君が語りかけるような、ボーカルを活かしたバージョンは、
しみじみと心に染み渡るアレンジで、思わずほろっときてしまう。
普通のバージョンもいいけど、こっちもまた別の味わいがあってよいです。
コンサートツアー「」でやった時のバージョンに似ているが、微妙に違うんだけど、
ツアーでやった時のバージョンの方が実は最高にいい!
ということで、そっちを聞きたい場合はライブDVDのご購入がおすすめ。

●2006.07.05「箒星」のB面
・ほころび

シンプルで短い曲だけど、どこか切なくどこか心に引っかかる、すごく優等生な曲。
切なさ加減がたまらない。
初期作品とも微妙に違うし、ある意味、ミスチルの新境地ともいえる。
ちょっと言葉で表すのは難しい曲だけど、
これ、きっとライブとかでやっても、
CDから聞くのとはまた違った味わい深さがありそうな曲。

・my sweet heart
ここまでくるとかなりマニアック。
正直、ほとんど聴かないです。
トーンがずっと単調で低調な感じなので、
なかなかつかみとりにくい曲ではありますが。

●2005.06.29 四次元(未来、and I love you、ランニングハイ)のB面
・ヨーイドン

ミスチル初期作品を彷彿とさせるほのぼのとした曲。
今の曲調に聞き慣れ親しんでいる人には、驚くほど新鮮に聴こえるのではないか。
テレビ・ポンキッキーの歌に使われていたことから、
学校を舞台にしたフレーズを使って、子供にエールを贈るような歌なんだけど、
それを大人が自分に置き換えてももちろん聴ける。

●2004.5.26「Sign」のB面
・妄想満月

変化球としてはたまらない曲。
桜井君ソロのような感じではじまり、
サビはまたなんともいえない独特な曲調。
そんなに頻繁に聴く曲ではないかもしれないけど、
ラインナップとしての幅広さとしては欠かせない曲。

・こんな風にひどく蒸し暑い日
これ、いいですよ!
決してシングルにはなりえないし、アルバムにもきっと入れられないだろうなっていう、
すごい個性派曲。
歌詞もエロいし、でも温暖化の深刻化を警告したような歌詞の挿入もおもしろいし、
これぞまさしくシングルB面曲ならではといった魅力ある曲。

●2002.07.10「Any」のB面
・I'm sorry

個人的には結構好き。すごいB面っぽい曲だけど。
ダイレクトな歌詞、繰り返しで耳につくリズム、
その独特な感じが結構たまらない。
はまる人ははまるかも。

●2002.01.01「君が好き」のB面
・さよなら2001年

これもいい曲ですよ。
暗さ加減というかある意味「深海」に通じるようなダーク感というか。
「神さま」の詩とか歌詞も最高。
世紀末感、閉塞感漂う世相を表していて、
そこから道を開くには祈ることぐらいしかできないみたいな、
あきらめと開き直りに似た絶望感みたいな感じがすごくいい。
近未来映画の主題歌とかにもなりそうな、
世界観がしっかりしたコンセプチュアルな曲。

●2001.08.22「優しい歌」のB面
・花

シングル「花 −Memento-Mori−」の別バージョン。
激的な変わりはないんだけど、
でもこっちのバージョンの方が、より奥深く、暗い感じがする。
切なさというか閉塞感をぐっと凝縮して、
シングルのドラマティックさをなくしたシンプルさがいいのかもしれない。

●2000.08.09「NOT FOUND」のB面
・1999年、夏、沖縄

はじめ聴くとかなりの驚きが!
吉田拓郎のモノマネかい!と突っ込みを入れたくなるような、
そんな歌い方と曲調なんだけど、
ところが何度も聴いているうちにすごくすっと心に入ってくる。
こんな曲もアリだなって思えてきて、
こんな曲をもっとやってもいいんじゃないかなとも思えてくるくらい、好きになっていく。
沖縄を題材にしたというのも詩を奥深いものにしている要因の1つ。

●2000.01.13「口笛」のB面
・Heavenly kiss

多分この曲、すごい好きなミスチルファンの方も多いと思います。
日常の平凡さを良い加減の力の抜き具合で歌ったトーンがたまらない。
単調な感じはするんだけど、
すごく耳を傾けてしまう不思議な曲。

●1999.05.12「I'LL BE」
・I'LL BE

アルバムバージョンとはまったく違ったアップテンポな曲なんだけど、
原曲がいい曲ってのはどんなバージョンにしても、
また違った味わいがあって楽しめるってことを証明しているような曲。
早口のように流れていくこの疾走感あるリズムが最高。
アップテンポゆえ、アルバムバージョンのように内向きに、ある意味暗くなることはなく、
むしろ、こうなんだか今すぐにでも自分が動き出さなくてはいけないと思えるような、
気分を盛り上げてくれる、現代人応援歌のような曲。

●1999.01.13「光の射す方へ」のB面
・独り言

桜井君がソロになったらこんな感じなのかな、なんて想像できる感じの曲。
ライブでやってみんな「これ何の曲だ?」って思った人も多いと思うんだけど、
すごくライブでやったのがよくって、
振り返ってまたCDで聴くとこれがまたいい。
振り絞るような叫び出す声がすごくいい。

●1997.02.05「Everything(It's you)」のB面
・デルモ

この曲もはじめて聴いた時、まったく良さはわからなかったんだけど、
バブル時代をもじった具体的な歌詞と、
現代社会のなげやり感みたいな独特な曲調が、
社会派ミスチル作品の変化球としてすっと心に入ってくる。
こういう表現の仕方もあるんだなって感心もしてしまう。
アルバム、シングル聴きまくってちょっとスパイスが欲しい時には最適!

●1996.08.08「マシンガンをぶっ放せ−Mr.Children Bootleg−」のB面
・Love is Blindness

アルバム「深海」に入っていてもおかしくはない、
深海的ダークワールド的世界を現した曲。
「シーラカンス」とだぶるからアルバムには収録しなかったのかな。
でもこの曲、いいですよ、深海好きの方には。
この行き場のない怒りとか投げやり感を見事に表した曲は。

・旅人
最高の名曲!これをシングルにして、
そしてベスト盤にも入れてほしいくらいの、超名曲中の名曲。
詩と曲のバランス感覚と爽快感・疾走感がほんとサイコーなんです。
「フラジャイル」までロックなわけじゃないけど、
「my confidence song」みたいに初期作品風の穏やかな感じでもなく、
ある意味では、シングルバージョンの「I'LL BE」に似ているのか、
でも桜井君の歌い方も他の曲とはちょっと違って、
ほんとかっこよく、スカッとしてノリのいい最高、最強のB面曲です。
ぜひ聴いてほしい!

●1996.02.05「名もなき詩」のB面
・また会えるかな

はじめ聴いた時にはまったくこの曲の良さがわからなかったんだけど、
ミスチルをいろいろ聴いていくうちに、
「そういえばこんな曲あったな」って振り返って聴くと、
なんともいとおしい、通常のシングル、アルバムにはない魅力がこの曲にはあるんです。
力の抜け加減がなんともいえないというか絶妙。
その独特の世界観がツボにはまると聴きたくなる曲です。

●1995.08.10「シーソーゲーム〜勇敢な恋の歌〜」のB面
・フラジャイル

ある意味では「フェイク」の前身ともいえる曲。
フェイクほど洗練されていないが、
詩も曲も真っ向勝負のロック調!
最高に皮肉のきいた社会風刺の歌詞はピリッときてもうたまらない!
ミスチルの中でもかなり振れ幅の振れた思い切った曲で、
ぜひライブでこの曲を聴いてみたい。
ライブでやったら狂うだろうな。

●1995.05.10「【es】〜Theme of es〜」 のB面
・雨のち晴れ Remix Version

この不思議なバージョン、最高です。
コンサートDVDを見ると、
このバージョンをツアーでやったらしく、
しかも桜井君がスーツを着てメガネをかけて、
オフィスセットで歌うという徹底ぶり。
なんだろう、この社会を茶化したような詩に、
このリミックスバージョンが妙に合ってる。
アルバムバージョンも申し分ないけど、
こちらの方がよりメッセージ性を際立たせた効果があるかもしれない。
社会人なりたての方なんかには、特におすすめ!

●1994.06.01「innocent world」 のB面
・my confidence song

これは掘り出しものの超名作!
後に発売される「深海」の「So Let's Get Truth」のような、
ギター弾き語りで桜井君が歌うスタイルで、
「マシンガンみたいに〜」ではじまる歌詞は、
現代世相を反映した社会批評の皮肉のきいた詩。
もう2番の詩なんか聴くとたまらない!
とてもこの時期のミスチル作品とは思えない、
今、聴いてもまったく古くない、
というかむしろ新しい曲といってもいいくらいです。

●1992.12.01「抱きしめたい」のB面
・君の事以外は何も考えられない

ミスチル初期作品の一連の曲。
シンプルな歌詞、ほのぼのとした曲調。
なつかしいメロディ。
やさしい気持ちになれる、そんな歌です。