僕にとってミスチルとは音楽であって音楽ではない。
もちろん楽しむ為に聴きはするが、もう生活と一体化してるのだ。
言わば食う、眠ると同じ。動詞であるのが僕のMr.Childrenだ。
ミスチルの為、ギターも始めた。毎日弾いては自己満足。
そんな僕が中でも気に入ってるのがアルバム「Q」である。
もちろん言わずと知れた大作「Atomic Heart」も聴いた。「ボレロ」も聴いた。
全て堪能させてもらった結果がこれなのだ。
世間では割と評判の低い作品だが、僕は一番好きだ。
アルバム「深海」リリースにあたり、桜井君が言った一言。
「ああ素晴らしい、とはもう歌えない」
ミスチル解散が初めに騒がれたのもこの頃だった。
暗く出口のない死の海・・。
坊主頭にニット帽、髭面。桜井和寿はそのまま世間から姿を消した。
そして約一年後、その沈黙を破ったアルバム「DISCOVERY」。
死の海から自分たちの道を正に発見し帰って来た彼らは、実に晴れ晴れしく、
桜井君の満面の笑みがそれを裏付けていた。
僕の中でのミスチルが他のアーティストを寄せ付けないのは、
そんな濃すぎる歴史から生まれた一つ一つの歌に、魂があるからだと思う。
あまりうまく言えないのだけれど、多分そんな所だ。
「隣の家のレトリバーにもハイ、ボンジュール!ああ世界は薔薇色」
「僕こそが中心です、ああ世界は素晴らしい!」
これはアルバム「Q」の中の「CENTER OF UNIVERSE」からの引き抜き。
この歌はミスチルの歌の中でも五本の指に入るくらい好きな歌だ。
それにしても桜井君、言ってる事が違うじゃない。もう素晴らしいとは歌えないんじゃなかった?
そう、「DISCOVERY」でも抜けきる事ができなかった死の海から、ミスチルは見事に脱出した。
アウトオブデッドシー、深海からの脱出。
このテーマをクリアして、その向こうに行ったミスチルは生まれ変わった。
「Q」の中の曲は実に自由だ。自由にあふれている。
単なるラブソングでも、そこらの人生行進曲とも違う凄み、されど自由で力強い。
あらゆる苦難を超えたミスチルだから伝えられる歌の深さを感じる。
「Q」までで区切り、またそれから今へ。
桜井和寿はただ者じゃないね。優しい歌のcw「花」では副題の「Memento-Mori」が省略されている。
桜井君によると「もう死を想わなくてもいいから」らしい。
完全にデッドシーから脱出したんだね!これからもミスチルらしくがんばってくんさい。
・ミスターチルドレン・ベスト5
第1位 DISCOVERY
「深海」から黄泉返った歌。すごく芯が強く安定していて感動する。
無理に明るくもなく だから暗いわけでもなく・・。
中間のメロがドラマティックなのも魅力的。
深海からの脱出には十分すぎるくらいの前を見据えるような視線を感じた。
今の所僕が思うナンバー1
第2位 光の射す方へ
こちらは有名な曲。この極力人間臭い詞が好きだ。
全てぶっちゃけてるのに変にいやらしくならない所はさすが桜井さん。
「光の射す方」というこの表現も好きだな。
ライヴでみたら最も感動したのもこの曲だった。
第3位 CENTER OF UNIVERSE
テンポでみせてく展開がなんともいえない。
詞がまた自由自在、これでもかってぐらい前向きで励まされる。
なんか桜井さんなら機嫌のいい時、ホントに犬にボンジュール言ってそう!
無限制が好き
第4位 I'll be
ふたつあるがアルバムヴァージョンの方が好きだ。
でも元曲もそれに負けないくらい好き。
ゆっくりだけど確実に前に進んで行くかのようなそんな歌。すごく奥行きを感じる。
第5位 雨のち晴れ
これも至極人間臭い歌。
そうゆう歌を特に光ってみせるミスチルに才能を感じる。
中途半端にやられると腹立つけどこれは違うな。
なんだかうまく言えないがすごく共感というか、疲れ果てた時に聞くと合うというか。
落ち着くが一番しっくりくるかな
〜まあミスチルの歌に甲乙つけるの自体ナンセンスかとも思うが、やはり好きな歌はあるからね。
はっきり言って難しい!どれもこれもいい歌ばかりなんだな〜。これだからミスチル(桜井和寿)ファンはやめられねえなぁ