進之介のミスチルワールド ミスチルトップ かさこワールド
かさこの親戚、赤羽進之介氏の語る、ミスターチルドレンの魅力。
かさこ氏以上にミスチルを愛する彼のミスチル分析をお楽しみあれ!


・シングル「君が好き」について・・
Mr.Children22thシングル「君が好き」。
ここんとこのミスチルはシングルを連発している。
「口笛」、「Not Found」あたりの滞りからは想像つかないくらい。

連発によって「桜井は金稼ぎに入った」なんて声も聞いたが、僕はそんな事はちっとも思っちゃいない。
「youthful days」も「君が好き」も、その出来を聞けば納得がいくと思う。
ましてシングルカップリングにまでA面並の曲を持って挑んでくるのは、ミスチルぐらいのもんじゃないだろうか。
やたらではないのは当然の事だ。
つけて「君が好き」のcw「さよなら2001年」には驚かされたな・・

それは置いてまずは「君が好き」。綺麗な曲だ。
聞くたびに好きになってきてんだな今。はじめはまあまあかなって思う程度だったんだけど。
噛むほど味がでる的な曲。そこがミスチルのいい所でもある。

多分ほかのアーティストがこういう曲を作ろうとすると、ありがちなクサい歌になると思う。
メロはもちろんの事、桜井さんは何故にこんな素直な、人の心を打つ詞を書けんだろう?
感心してしまう。純朴さはホントとりえだよね。

<僕の手が君の涙拭えるとしたらそれは素敵だけど
君も・また僕と似たような誰にも踏み込まれたくない 領域を隠し持ってるんだろう 君が好き>

全てをみせあうだけを良しとしない、みせあう分だけ好きなのではない。
綺麗ごとじゃないんだって事を認めた上での‘君が好き’。
たいした男だ。ただひたらすら正義だけで終わらないトコが好きだな。

<どいつもこいつも正義を主張してんだな>〜「フラジャイル」より〜
このフレーズが妙に印象的にフラッシュバックする。
またプロモがかっこいい。桜井さんを始め、メンバーは主にはでてこない。
かわりに俳優の窪塚洋介君が目立つ。ニュースでも話題になってたやつだ。
なんでも雑誌の対談で知り合って息投合したらしい。もともと窪塚君が桜井さんのファンで。

またプロモでの桜井さんが渋くてかっこいい。
CDのジャケットにしてもプロモにしても、変に目立とうとも前へ出ようともしないから、余計に魅力的にみえるのだ。
実際シングルじゃ’97年2月リリースのEverything(It's you)以来まともにジャケにもでてないんじゃなかろうか。
気取らないほどかっこいい。

こんな風になれたらいいな。正に「星になれたら」のような話だけど。
語りだすとキ・リがないので無理矢理キリをつけるとします。
「さよなら2001年」の話もふまえミスチル新境地開拓の話は次回に。
これからもミスチルを末永く見守る、とは言いません。
末永くお供させていただきます。我らが教祖桜井和寿様へ・・


・Mr.Childrenが切り開いてゆく・・。
こんな風にハッキリ感じ取りはじめたのはアルバム「Q」の中の曲、
「Everything is made from a dream」を聞いた時だった。

今までに知らなかったようなまったくの新鮮さを感じた。不思議な曲の雰囲気を。
なんだろう、ファンタジー絵本の中に軽い眠気を覚えるような、
諦めてるわけじゃないんだが物悲しいような・・。
そんな不思議な曲にひどく感動したのを覚えてる。

どこにもなかった境地をMr.Childrenが、桜井和寿が踏み込んでゆく。
普通じゃできないだろう、どんだけかかっても。

そしてまたあの時と同じ感覚を呼び起こしてくれたのが「さよなら2001年」だった。
あーまただ・・。こんなのを待ってたなー。

「君が好き」のシングルを買い、電車を待つ駅で待ちきれず歌詞カードを開いて、ゆっくり目を通してみた。
詞からもう桜井和寿オーラが滲み出てる。うれしくなったなー。
家に帰ってすぐに聴いた。そりゃあもう!あの神秘的なメロ、
バックからまるで小さな神話を見ているかのようなスケールを感じた。

なんでここまで踏み込んでいけんだ?ここまで至るに?
才能だけじゃ片付けらんないな、ここでくると。
並のアーティストの比ではないと勝手に思い込むのは、僕とかさこ氏ぐらいだろうか。
曲でこれだけ世界を展開できるミスチルはああ素晴らしい!


・ミスターチルドレンの魅力

僕にとってミスチルとは音楽であって音楽ではない。
もちろん楽しむ為に聴きはするが、もう生活と一体化してるのだ。
言わば食う、眠ると同じ。動詞であるのが僕のMr.Childrenだ。

ミスチルの為、ギターも始めた。毎日弾いては自己満足。
そんな僕が中でも気に入ってるのがアルバム「Q」である。
もちろん言わずと知れた大作「Atomic Heart」も聴いた。「ボレロ」も聴いた。
全て堪能させてもらった結果がこれなのだ。
世間では割と評判の低い作品だが、僕は一番好きだ。

アルバム「深海」リリースにあたり、桜井君が言った一言。
「ああ素晴らしい、とはもう歌えない」
ミスチル解散が初めに騒がれたのもこの頃だった。
暗く出口のない死の海・・。
坊主頭にニット帽、髭面。桜井和寿はそのまま世間から姿を消した。

そして約一年後、その沈黙を破ったアルバム「DISCOVERY」。
死の海から自分たちの道を正に発見し帰って来た彼らは、実に晴れ晴れしく、
桜井君の満面の笑みがそれを裏付けていた。
僕の中でのミスチルが他のアーティストを寄せ付けないのは、
そんな濃すぎる歴史から生まれた一つ一つの歌に、魂があるからだと思う。
あまりうまく言えないのだけれど、多分そんな所だ。

「隣の家のレトリバーにもハイ、ボンジュール!ああ世界は薔薇色」
「僕こそが中心です、ああ世界は素晴らしい!」
これはアルバム「Q」の中の「CENTER OF UNIVERSE」からの引き抜き。
この歌はミスチルの歌の中でも五本の指に入るくらい好きな歌だ。
それにしても桜井君、言ってる事が違うじゃない。もう素晴らしいとは歌えないんじゃなかった?

そう、「DISCOVERY」でも抜けきる事ができなかった死の海から、ミスチルは見事に脱出した。
アウトオブデッドシー、深海からの脱出。
このテーマをクリアして、その向こうに行ったミスチルは生まれ変わった。
「Q」の中の曲は実に自由だ。自由にあふれている。

単なるラブソングでも、そこらの人生行進曲とも違う凄み、されど自由で力強い。
あらゆる苦難を超えたミスチルだから伝えられる歌の深さを感じる。
「Q」までで区切り、またそれから今へ。

桜井和寿はただ者じゃないね。優しい歌のcw「花」では副題の「Memento-Mori」が省略されている。
桜井君によると「もう死を想わなくてもいいから」らしい。
完全にデッドシーから脱出したんだね!これからもミスチルらしくがんばってくんさい。

・ミスターチルドレン・ベスト5 

第1位 DISCOVERY
「深海」から黄泉返った歌。すごく芯が強く安定していて感動する。
無理に明るくもなく だから暗いわけでもなく・・。
中間のメロがドラマティックなのも魅力的。
深海からの脱出には十分すぎるくらいの前を見据えるような視線を感じた。
今の所僕が思うナンバー1

第2位 光の射す方へ
こちらは有名な曲。この極力人間臭い詞が好きだ。
全てぶっちゃけてるのに変にいやらしくならない所はさすが桜井さん。
「光の射す方」というこの表現も好きだな。
ライヴでみたら最も感動したのもこの曲だった。

第3位 CENTER OF UNIVERSE
テンポでみせてく展開がなんともいえない。
詞がまた自由自在、これでもかってぐらい前向きで励まされる。
なんか桜井さんなら機嫌のいい時、ホントに犬にボンジュール言ってそう!
無限制が好き

第4位 I'll be
ふたつあるがアルバムヴァージョンの方が好きだ。
でも元曲もそれに負けないくらい好き。
ゆっくりだけど確実に前に進んで行くかのようなそんな歌。すごく奥行きを感じる。

第5位 雨のち晴れ
これも至極人間臭い歌。
そうゆう歌を特に光ってみせるミスチルに才能を感じる。
中途半端にやられると腹立つけどこれは違うな。
なんだかうまく言えないがすごく共感というか、疲れ果てた時に聞くと合うというか。
落ち着くが一番しっくりくるかな

〜まあミスチルの歌に甲乙つけるの自体ナンセンスかとも思うが、やはり好きな歌はあるからね。
はっきり言って難しい!どれもこれもいい歌ばかりなんだな〜。これだからミスチル(桜井和寿)ファンはやめられねえなぁ