Mr.Childrenアルバムヒストリー ミスチルトップ かさこワールド

EVERYTHING(92.5.10)
ミスターチルドレンの記念すべきファーストアルバム。
売れてからのミスチルしか知らない人にとっては「これが同じバンドか?」と思えるほど、曲調や詩の内容が違う。
甘く切ない恋を、軽妙なリズムと日常のさりげないシーンで歌い上げる。
ある意味では、今このアルバムを聞くと新鮮かもしれない。

なお「深海」以後のミスターチルドレンは、このファーストアルバムを原点として回帰しようという試みが見られる。
深海発売後のシングルが、このアルバムと同名であることや、長期休養中、なぜかよく聞いたのがこのファーストアルバムであること。
「Q」発売以後のポップ感を全面に出したシングル発売などは、その表れといえる。

●ロード・アイ・ミス・ユー ●Mr.Shining Moon ●君がいた夏 ●風〜The wind knows how I feel〜
●ためいきの日曜日 ●友達のままで ●CHILDREN'S WORLD


Kind of Love(92.12.1)
ファーストアルバムに見られるような、無邪気な子供心を歌った曲や、はかない恋をポップ感たっぷりに歌った曲もあるが、
全体的に曲も詩も表現力がアップし、曲に奥行きが加わった印象を受ける。
メリハリのついた曲がそろい、いろいろな曲が入ったアルバムとして楽しめる。
「深海」を思わせるような、シリアスさやダークさが、所々に現れているのが、今から振り返ってみるとよくわかる。

●虹の彼方へ●All by myself●BLUE●抱きしめたい●グッバイ・マイ・グルーミーデイズ●Distance
●車の中でかくれてキスをしよう●思春期の夏〜君との恋が今も牧場に〜●星になれたら
●ティーンエイジ・ドリーム(T〜U)●いつの日にか二人で

Versus(93.9.1)
明暗の曲が非常にはっきりと分かれ出した、まさしくアルバムタイトル通りの「対決」。
桜井君の揺れ動く心の振り子が、明にいったり暗にいったり…。
そのメリハリを楽しめる、初期ミスチルの脱皮的過渡期作品といえる。
初期ミスチル作品の集大成ともいえるアルバムだ。


●Another Mind●メインストリートに行こう●and close to you●Replay●マーマレッド・キス
●蜃気楼●逃亡者●LOVE●さよならは夢の中へ●my life

Atomic Heart(94.9.1)
このアルバムから、ミスチルの作品が変わる。
「Dance Dance Dance」「ラヴ コネクション」といった曲は、
恋だけを歌っていたポップで軽妙なポップバンドから、現代を切り裂くロックバンドへの変貌を見せた。
恋を題材にした曲にも、他のアーティストにはない、一味違ったアクセントが加わっている。
諦めにも似た開き直りというべきか、現代の運命と若くして悟ってしまった心なのか。
ポップ〜ロックまで完成された作品を幅広くつめたこのアルバムは、文句なくミスチルアルバムの中で最高峰だろう。


●Printing●Dance Dance Dance●ラヴ コネクション●innocent world●クラスメイト
●CROSS ROAD●ジェラシー●Asia●Rain●雨のち晴れ●Round About●Over

深海 (96.6.24)
言わずと知れた超問題作的アルバム。
ミスチルという虚像が頂点に達し、桜井君の心が内へ内へと向かったこのアルバムが、
ミスチルの中で一番売れてしまったということが、一つの皮肉な事実ではある。
そういう意味では世間に対してつきつけた桜井君の挑戦状的作品であったといえる。
しかし不思議なことに一曲一曲を聞いてみると、意外に暗くないし、内向きでもない。
にもかかわらず、このアルバムにした時の内なるパワーのすごさは驚異的だ。
深く沈み込んだ心。どん底・・・奈落の底に突き落とされるような堕していく沈没感・・・
でもここにミスチル最高の名曲、1996年シングル売上ナンバーワンの「名もなき詩」が入っていることも忘れてはならない。


●Dive●シーラカンス●手紙●ありふれたLove Story●Mirror●Making Song●名もなき詩
●So let's get truth●臨時ニュース●マシンガンをぶっ放せ●ゆりかごのある丘●虜●花-Memento-Mori-●深海

BOLERO 97.3.5
「ベストアルバムではないか?」と疑われたこのアルバム。
確かに「深海」以前のアルバム未収録シングルが4曲もある。
これを持って解散ではないかと騒がれ、そして長期休養へ。
しかしシングルの間に混じってちりばめられたアルバム曲は、どれも個性的で魅力的だ。
「深海」というビックモンスターアルバムから漏れた、同時期に作られた曲。
シングルが混じりながらも、アルバムとして一つの流れを作ろうという意図が、工夫された曲の配列から感じられる。


●prologe●Everything(it's you)●タイムマシーンに乗って●Brand new my lover●【es】〜Theme of es〜
●シーソーゲーム〜勇敢な恋の歌〜●傘の下の君に告ぐ●ALIVE●幸せのカテゴリー
●everybody goes〜秩序のない現代にドロップキック〜●ボレロ●Tommorrow never knows

DISCOVERY(99.2.3)
長期休養明け、復帰アルバム。
ミスチルが自分の道を"発見"して日本の音楽シーンに帰ってきた。コンセプチュアルアルバム。
人生を感じさせるような、ミスチル渾身の集大成アルバム。


●DISCOVERY●光の射す方へ●Prism●アンダーシャツ●ニシヘヒガシエ●Simple
●I'll be●#2601●ラララ●終わりなき旅●Image

Q(00.9.27)
実験的アルバム。
こんなこともあんなこともできる。そんなミスチルの幅の広さを見せつけたアルバムだ。
ミスチルが今持てる実力と表現力を、思う存分発揮した。


●CENTER OF UNIVERSE●その向こうへ行こう●NOT FOUND●スロースターター●Surrender●つよがり
●十二月のセントラルパークブルース●友とコーヒーと胃袋と●ロードムービー
●Everything is made from a dream●口笛●Hallujah●安らげる場所