角直 かさこワールド

・5日目:12/31(水)同里→角直観光

<1>同里→角直

同里の朝ごはん。
エビシュウマイ4つと小さいパオズが10個で4元(約60円)。
ほんと中国での朝ごはんは至福の時である。

同里の水郷村を散歩し、次なる水郷村・角直へ。
当然、水郷村から水郷村への直接のバスはないので、同里から蘇州行きのバスに乗る。
蘇州まで6元(約90円)。大混雑していてはじめは立ったがすぐに座れた。ほぼ1時間ほどで蘇州に到着。

バスから眺める蘇州だったが、ここは実にひどい。
ガイドブックでは「東洋のベニス」などといっているが、
まあいってみれば「日本の大公害時代の京浜工業地帯」といった方が正しい。
空気がすごく汚く、町中でもむせかえるようだったし、
人や車や自転車が無秩序にあふれかえるどうしようもない大都会だった。

蘇州のバスターミナルに到着し、角直行きのバスを探していると、あちこちから中国語で客引きに声をかけられた。
蘇州の町中案内ツアーへの客引きが多かった。
客引きがこんなにも大勢いるところをみると、一大観光地であることには間違いないようだ。

バスターミナルの切符売場で角直行きバスを聞いたが、本数が少なくかなり待たなければならなかったので、
タクシーで行くことにした。

驚くべきことに水郷村の角直(ルージー)の手前にも大規模な開発特区があった。
中国は今、至るところ開発特区だらけで、工場やマンションをぼんぼん立てている。
いかに高度成長期かがここでもわかる。
はじめタクシーは角直の開発特区でとめたが、我々がいくのは水郷村だと、
「角直古鎮」と書いて、やっと水郷村の入口に行ってもらった。
蘇州からタクシーで約1時間、98元(約1400円)だった。

<2>角直観光
水郷村の観光地化された周庄のごとく、入口に門があり、
手前に観光案内所兼チケット売場がある。
角直なんて周庄や同里、西塘に比べれば、
かなりマイナーなところではないかと思ったが、
水郷村としての観光地化整備はそれなりに進んでいるようだ。

角直には泊まらない。ここを見学して、そのまま上海に戻る。
というのも明日、日本に戻らねばならないので。
観光案内所で荷物を預けたが、
言葉がわからないながら実に親切に応対してくれた。
ここで簡単な地図付きのパンフレットも無料で手に入れた。
しかも日本語解説もある。
角直の入村料は46元(約700円)と、他の水郷村より安かった。


角直は同里よりは大きい水郷村だが、周庄や西塘よりははるかに小さく、だいたい歩いて回って30分ぐらいの村。
手始めに水路を行く舟がこれまたほかの水郷村より安く45元で乗った。
民族衣装をまとったおばさんがこいでくれる。
かなり狭い水路を行き、なかなかおもしろい舟旅だった。


例によって入村料には水郷村内にある5ヶ所の名所の入園料も含まれていて、
貴族の館みたいなところとお寺と元米屋に行った。
ゆっくり街並みを眺めながら茶館もあり、そこでほっと一息つく。
お茶だけでなくショウロンポーもあったので、注文してつまみながら時に身を任せる。
水郷村の旅っていいなっとつくづく思う。


角直はとっても雰囲気がよかった。
これといった大きな名所があるわけではないが、
こぢんまりとして、生活感もありつつ、てきどに観光客対応していて、
時間があれば泊まって朝や夕方に散歩するときっと楽しいんだろうなと思った。

お昼、麺を食って、観光案内所に戻って荷物をピックアップ。
上海にバスで帰るためバスターミナルの場所を観光案内所で聞くと、
これまた親切に、ちょっと遠いからといって、外に出てくれてチャリンコタクシーを捕まえてくれ、
バスターミナルまで行ってくれるよう頼んでくれた。
もちろん観光案内所といえども英語が通じず、中国語でのやりとりだったが、
時に筆談を交えながらとはいえ、親切な観光案内所の人のいっていることが、結構わかったから不思議だ。
それはその場の状況でどんなことをいってくれるかを想像でき、
かつ身振り手振りや表情などから読み取れるからなんだろうな。


観光案内所から角直バスターミナルまで、チャリンコタクシーで10分5元(約70円)。
上海まで2時間、15元(約220円)。
こうして、水郷村の旅を終え、上海に戻ったのであった。