ムエタイ写真(バンコク)

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タイのムエタイ観戦記
タイの格闘技ムエタイ、すなわちいわゆるキックボクシング。
日本ではK-1をはじめとする最近の格闘ブームで、
プロレスでもボクシングでもないキック&ボクシングというスタイルは、
そう珍しくなくなったけど、
ぜひ本場の競技場で見てみたいと思って行ってみた。

・チケット高いけど行く価値あり
カオサンからトゥクトゥクで約10分ほど。
バンコクにあるラーチャダムヌーン・ボクシング・スタジアムで見た。
とにかく驚いたのがチケットの値段。
リングサイド2000バーツ(約8000円)、2階席1500バーツ(約6000円)、
一番安い3階席でも1000バーツ(約4000円)!
タイで旅行していて1000という単位で金を使うことって、滅多にないわけで、
中級ホテルの1泊分ぐらいにもなるこの高い値段、
というか日本円にしたってかなり高い値段に驚いた。
仕方がないので一番安い3階席に。

ところが!
3階席には金網がはってあって見にくいったらありゃしない。
これだったら2階席にすればよかったかなと思うが、
まあ地元の人は圧倒的に3階席が多いので、
その雰囲気を楽しむという意味ではよかった。

夜に開催されていて10試合ぐらい組まれている。
チケット買うと、英語表記もされている対戦表をくれる。
おもしろいのは、格闘技なんだけどすごい神聖なものらしく、
戦う前に両者が神に祈るようなくねくねしたダンスを踊ること。
どの試合もこの儀式は欠かせない。
格闘技だろうとこの礼儀正しさ。
タイらしいななんて思いながら見ていた。

はじめの試合はそうでもないが、中盤ぐらいになると、
3階席は地元の人で賑わうようになり、異様な盛り上がりをみせる。
賭けをしているからだ。

賭けをしなければこんなに盛り上がらないのかもしれないが、
金がかかっているとなると会場の雰囲気は実にすごくなる。
どちらかの選手がパンチやキックを決める度に、
会場全体に歓声・どよめきが湧き上がる。
これがなんかね、現地で見てるなってライブ感があってたまらない。

試合にもよるけど、見ていて気持ちがいいぐらい、
殴り合い、蹴り合いになり、
最後は敗者がタンカーで運ばれるような試合はほんとおもしろい。
ただ近年の日本のK-1のごとく、
お互い様子見ばかりしていて、
すぐにお互い抱き合ってしまってという、
沈滞試合も半分ぐらいある。

3階席の遠目から、金網にレンズを突っ込んで、
ケリやパンチが決まった瞬間を撮ってやるぞ!
なんてそんな見方をしていたせいか、
7-8試合、2時間半ぐらいぶっ通しで見入ってしまった。
1試合か2試合見ればもう十分かななんて思ったけど、
やっぱり格闘技の試合をライブで見れるっておもしろいんだな。
選手がわからなくてもどっちが優勢とか、
見ていてもわかるし。

かなり値段は高いので、必ず誰もが行くべきマストな名所ではないけれど、
格闘技に興味があればおもしろいと思うんで、
ぜひ夜、ボクシングスタジアムに繰り出してみてください。

当日行けばチケットは買えるみたいなんで。