海外子供写真

海外子供写真目次 かさこワールド

・ウルムチ(中国)


・トルファン(中国)


・どこ行くの?(ネパール・ポカラ)


ヒラマヤのもとで(ネパール)
 

ヒマラヤのもとで、砂遊びに興じる子供たち。
 彼らは生まれた時からあの美しい山脈のもとで、暮らしているのだろう。
 だからかもしれないが、あまりあの美しき山脈に関心がない。
 彼らにとってヒマラヤは当たり前の存在であって、
 何千キロも離れた異国から、わざわざ金と時間をかけて、
 この美しき山脈を見るためだけに来た人間というのを、
 きっと理解できないのではないだろうかと思う。

 雨季が明けたばかりのネパールで、
 これほどまで晴れ渡ってヒマラヤ山脈が見えたのははじめてだったので、
 僕は大喜びしてその景色を眺めていたんだけれど、
 そんな山脈に見向きもせず、またカメラをぶらさげた外国人にも興味を示さず、
 ただひたすら砂遊びの世界に入り込んでいる子供たちを見て、
 何かはっとするものがあった。

ヒマラヤ山脈が見えたとか、エレベストが見えたとか、ひょっとしたらどうだっていいことなのかもしれない。
僕はこの子供たちの姿は、ヒマラヤ山脈を見た以上に、
何か大きな意味があるのではないかと、しばし茫然と立ち尽くしていた。

・全員集合!(ネパール・ポカラ)


通りすがった小学生の下校途中の集団。
一人にカメラを向けようとすると、みんなおおはしゃぎで集まって、
ばっちりポーズをとってくれた。
昔の話なんだけど、この写真を見る度に、
その時のことがつい先日のように思い起こせるから不思議だ。

・兄妹?(ネパール・ポカラ)


ポカラ湖畔で出会った兄妹?!
とっても仲がよさそうだった。

お金ちょうだい!(ネパール・バクタプル)


3人の子供たちをみつけて、「写真撮らせて」と声をかけると、
一斉に無邪気な様子で手を差し出し、「お金ちょうだい!」と群がった。
そのあまりの無邪気さと明るさは、お金をせびる子供のいやらしさがなかったが、さて困った。
お金をあげるわけにはいかない。
そこで・・・
・そこで・・・(ネパール・ポカラ)


そこで僕はポケットティッシュにある日本語で書かれた宣伝の紙をあげてごまかす。
子供たちは不思議そうにその紙を手に取った。
その間に、僕は逃げ出したのであった。

・背中(ネパール・バクタプル)


・ふたり(ネパール・サク−)


トレッキング途中の山道で出会った子供たち。
カメラを向けるとぴんと背筋を伸ばして、ぴしっと立った様子が印象的だった。

・笛売り(ネパール・サクー)


トイレ中(ネパール・ナガルコット)


・5045mの笑顔(チベット・カローラ峠)
 

チベットからネパールへ、僕はヒマラヤ山脈を越えた。
 標高3650mの首都ラサから、エベレストを横目に、
 5000mにも及ぶ峠を何度か越えて、一路、ネパールをめざした。

 真夏にもかかわらず、さすがに5000mの峠には雪が降り積もっている。
 氷河が残る標高5045mのカローラ峠に差し掛かると、車は一時の休息に入る。
 ヒマラヤ山脈を見ながら用を足す。
 こんな最高なことはない。
 そしてまたこんな高いところにも、峠で休む旅行者を待ちうけて、
 近くに住んでいるチベットの子供たちが寄ってくる。

 「マネー、マネー」

 しかし彼らのその言葉に悪意はなく、
 見知らぬ人とのコミュニケーション代わりになっているようだった。
 現世と隔絶された世界に生きる子供たちだからこそみせる、
 このあどけなさに、僕は心洗われるのであった。


・まちぼうけ?(チベット・ラサ)


・小学校の前で(チベット・ギャンツェ)


・集まってくる子供たち(チベット・シガツエ)



モンゴル・カラコルム






・中国・トルファン










・モデル(中国・トルファン)

 僕はトイレの前に咲いている花を撮ろうと、カメラを向けた。
 どの花を撮ろうか。虫がとまっている花を撮ろうかなどと、
 なかなか被写体が決まらずウロウロしていると、そこに男の子が近づいてきた。
 僕は花の代わりに男の子を撮ろうとカメラを向けた。

 しかし、彼は下半身はまるだしであった。
 僕は一瞬撮ることをためらった。
 異国の男の子のヌードをカメラに収めてしまうことに、
 なにか奇妙な罪悪感というか後ろめたさを感じたからだ。

 男の子は無言で僕に近づいてくると、ある一定の距離まで来るとそこで立ち止まった。
 そして、丸坊主の髪のないはずの彼は、まるでモデルのように、
髪をかきあげる素振りをして、ずっとこちらにピュアな視線を投げ掛けている。

 「撮って欲しいのか?」
 彼はポーズを崩さない。
 僕は彼が撮って欲しいのだと勝手な解釈をし、カメラのシャッターを切った。
 静かな午後の昼下がり、二人の沈黙の間に、シャッター音だけが妙に響いた。
 彼は満足のようであった。
 「マネー」と手を差し出すこともなく、家の方へ戻っていった。

 あまりに見事なポーズと、用が済んだら何も言わずに帰ってしまう、
 その彼の年齢離れした堂々たる態度に、僕はただあっけにとられていた。
 シルクロードオアシスの町、トルファンでの出来事・・・

・石売り(中国・蘭州)



蘭州から車、船を乗り継ぎ、炳霊寺石窟の入口に到着すると、
待ち構えたように彼らが寄ってきた。
カップラーメンの容器に入ったものは、きれいな石だった。

僕にはその、きれいな石はいらない。
君らの笑顔の写真があればそれで十分だ。
と、言葉は通じるはずもないが、石は遠慮願い、写真を撮らせてもらった。


・インド・ブッタガヤー


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