椎間板ヘルニアドキュメント かさこワールド


腰痛とは全く無縁だったかさこが、2002年2月(27歳)、突如、腰痛に。
しかも日に日に悪化し、4月レーザー手術。 しかし効果なく2週間の寝たきり生活。
その後復活するも、6月末、またしても腰痛悪化する・・・。
7月に入院し、手術。
11月現在、2度の海外旅行をこなせるほど、「完全復活」しました。
これまでの経緯を時系列ドキュメントでお伝えします。

ヘルニア実体験者の方がいらっしゃいましたら、ぜひその体験について、
メールで簡単にことの経緯を教えていただけたらと思います。
レーザー手術で私は治ったとか、やっぱり私もレーザーで失敗した、
こんな治療法で治った、いやこんな治療法は絶対やめた方がいいなど、
ヘルニアで悩んでいる人たちのために参考になるような生の情報を集め、
本にしたいと思っております。ぜひご協力お願いいたします。
kasakotaka@hotmail.comまで


・ドキュメント1:発端〜レーザー治療(2002/2〜5/4)
・ドキュメント2:会社復帰〜緊急入院(5/7〜6/26)

・ドキュメント3:緊急入院〜一時退院(6/26〜6/29)
・ドキュメント4:転院〜手術(7/1〜7/4)
・ドキュメント5:手術後完全寝たきり入院生活(7/5〜7/17)
・ドキュメント6:リハビリ〜退院(7/18〜7/24)


・ドキュメント7:退院2年後の足のしびれ(2004/8〜9)













・東京八重洲クリニックについて〜
最近、東京八重洲クリニックのレーザー手術についての問い合わせが増えておりますので、
つぶやきでも一度、「よくある質問」ということで掲載しておきたいと思います。
また、僕はレーザー手術は失敗しかも大失敗しましたが、
俺はあそこで成功したんだとか、やっぱり私もあそこで失敗したなどの、
ヘルニア実体験者の方がいらっしゃいましたら、ぜひその体験について、
メールで簡単にことの経緯を教えていただけたらと思います。
kasakotaka@hotmail.comまで

東京八重洲クリニックなのですが、
あそこがいいか悪いか、本当に効くのか効かないのか、
それはなんともいえないところですが、
私はちょうど昨年の今頃、間違いなくあそこでレーザー手術を受けました。
小さいですが、手術室もあり、
手術室には、やはりレーザーがあやしいのではと思ったうちの父親にも、
手術室に入ってみてもらいました。

ただ残念ながら僕の場合はまったく効かず、
それどころかそれ以降、完全に寝たきり状態になってしまい、
自然回復および最終的には切開手術をせざるを得ませんでした。

もしかしたらレーザーで効き目がある人もいるのかもしれませんが、
あそこの宣伝文句のように60%もの人たちがはたして効果があったのかは、
病院のみぞ知るで、本当のことはわかりません。
また3ヶ月後に2回目をやれば80%以上の人が治るという数値も、
本当か嘘かまったくわかりません。

ただあそこの宣伝文句をみると、切開手術は悪で、レーザーは善だみたいな言い方をして、
レーザーなら簡単に日帰りでなおっちゃうみたいな気軽さがありますが、
こうして失敗した人も中にはいるのだということを伝えておきたくて、HPに掲載しています。
かといってレーザーはやめて切開手術がいいかどうかは微妙なところです。
切開手術をすれば物理的に切られるわけですし、入院に1ヶ月ちかくかかります。
そしてその後、完全に治るかというのも微妙です。
レーザーほど不確実性はありませんし、やればまずよくなりますが、
再発の危険性はあるようです。

それと八重洲クリニックではレーザー手術をやる直前に念書を書かされます。
「レーザー手術が失敗した場合、切開手術を受けざるを得なくなっても文句はいわない」
みたいな文言だと思いました。
これって相当効かない人がいるってことを裏付けているように思えますが、
手術前に差し出されてもとりあえず書くしかないでしょう・・・

レーザー手術は他にもいろんなところがやっているようです。
ただ八重洲クリニックではないレーザー手術だからいいとも言いがたいです。

そんなわけで、はっきりレーザはだめだとかいいとかいえなくてすみません。
ただ失敗した人は結構いるだろうということをまず知ってほしいということです。
逆に可能性は低いかもしれないけど、競馬の万馬券を買うみたいに、
60万円はたいてもいちかばちかに勝負してみるか、
失敗するのを覚悟で60万円捨てる覚悟でやってみる賭けとしては、
1つの選択肢になりうるのではないかと思います。

今、1年が経ちましたが、とりあえず切開手術をしたおかげで、
日常生活は問題なく過ごせています。
ただ前のような完全な状態にはなってしまったからには二度とならないとは思いますが。

ただヘルニアはかなり人によって違うようで、
「あやしげな東洋気功法でなおった」だの「電気治療でまたたくまになおった」
「何にもしないのが一番」「牽引をやったらなおった」だの
みんないろいろなことをいうので困ってしまうので、
一概にどの治療法がいいかわからないのが現在の状況かと思います。

ということで、ぜひヘルニア実体験のみなさん、メールください!

<退院後の状況>2002.11.5現在の状況
7.1に入院、7.4に手術、7.24に退院してからの腰の状況は極めて順調に推移しています。
退院後、1ヶ月はコルセットをせねばならないということで、
8月の暑い最中、大仰なコルセットを巻きつづけねばならなかったし、
退院したばかりということもあって、 多少、病院内でリハビリしたものの、筋力の低下は深刻な問題で、
かなりおっかなびっくり歩いていたのが退院後しばらくの状況だった。

しかし日常生活を送る中で徐々に筋力もつき、
おっかなびっくりの腰が意外にも大丈夫そうだということもあり、
退院後1ヶ月してコルセットを外して日常生活を送れるようになった。

腰痛再発防止のためには、自らの肉体によってコルセットを作ることー
つまりは腹筋・背筋を鍛えることが一番らしい。
8/20に退職してからは、小学校の時に通ったスイミングスクールに再び入会し、
2日に1日のペースで1時間泳ぐことを続けた。

そして僕の本当の「復活」を試す時が来た。
海外旅行である。
もし海外旅行ができない体になってしまったとしたら、
僕は根底から人生を考えなくてはならない。
個人の趣味としても書き手としての仕事としても・・・。

狭い座席で何時間もずっと座っている飛行機、
重い荷物を持ってあちこち歩き回ること等、海外旅行は腰痛持ちには相当な試練である。
外したコルセットも持参し、医者からもらった痛み止めの薬も持参し、
万が一に備えて杖を持参し、できる限り荷物を減らして旅行に挑んだ。
(といっても僕のリュックの中にはフィルムだけで40本入っているのだが)

9.8〜14までのロンボク島旅行。
何事もなかった。コルセットも杖も痛み止めも不要だった。
ほっとした。とりあえずこの程度の海外旅行ならできるのだ。
退院後1ヶ月半でこれなら上等ではないか。
あとはいつも一人で行くようなスタイルの旅行ができるかだけど、
まあ結婚もしたし、そんな機会は少なくなるだろうから、大丈夫だろう。

ロンボク島から帰ると、朗報が!
中国東北地方に取材で行ってくれというのである。
ロンボク島とは違い、ハードな旅行になるはずだ。
都市間の移動もあれば、荷物も相当いるだろう。
久々にバックパッカーリュックをかついだ。

10.11〜21までの10日間。
スイミングスクールでの効果か手術をしたおかげか、
もちろん退院後、こんな重い荷物を持つのははじめてだったので、
しんどいし重いから当然痛い時もあるわけだが、
無事に取材旅行をこなしたのであった。

完全復活だな。
トラベルライターかさこは健在だな。


もちろん一度手術をした身であるから、全く前と同じようにとはいかないかもしれないが、
手術後わずか2ヶ月半でここまでの旅行ができるようになったことはほんとうれしかった。
無理は禁物だし、これからも継続的に筋力トレーニングをしなくてはならないけど、
ほんとうれしかったな。
僕は旅行を捨てなくてすんだのだ。

椎間板ヘルニアっていう病気は、現代医学を持ってしても謎の部分が多いのか、
治療法も様々だし、手術をしたからもう100%とも言い切れないけど、
でも僕は今、現時点でこのようにロンボク島旅行と中国東北地方旅行ができたという事実には変わりない。

今年3月、病院でヘルニアと診断され、
別に手術もしなくてもいいがと言われたが、
僕は手術をしないで誤魔化そうとは全く思わなかった。
それは、旅行があるから。
旅行中、ヘルニアなんて爆弾しょって歩きたくない。
心から旅行を楽しむためにも、そして今後、数多くの旅行をするためにも、
今の時点で手術して取ってしまえるもんなら取ってしまいたい。

そんなわけで、おかげさまで、かなり良くなりました。
日常生活については前と全く変らないといっていいぐらい。
あの退院したばかりの、何をするにもおっかなびっくりの僕がもう今では信じられない。

もちろんこの先どうなるかわからないし、やはり無理は禁物なんだけど、
とりあえず今の状況を報告し、
もしヘルニアで悩んでいる人がいたら、面倒でも手術して取っちゃったほうがいいんじゃないか、
というのが僕の現時点での意見です。

Google